フリーランスエンジニアになるには?代表的な職種や仕事の探し方を紹介!
エンジニアとして働いている方の中には、
「フリーランスエンジニアとして活動していきたい」
と考えている方もたくさんいるでしょう。
そこでこの記事では、フリーランスエンジニアのメリットやデメリット、代表的な職種や仕事の探し方について詳しく解説していきます。
フリーランスは非常に魅力的な働き方ですが、一歩間違えると後悔してしまうこともありますので、会社を退職する前にぜひチェックしてみてください。
・フリーランスエンジニアとは?
フリーランスとは、組織や団体に所属せず、自ら案件を受注して報酬を得る働き方のことです。
会社員という括りではありませんので、勤務時間や出勤日などの概念がなく、自由な働き方を実現できます。
このようなことから、近年ではエンジニアを含め、フリーランスという働き方に興味を持つ方が増えているのです。
・フリーランスエンジニアの代表的な職種
では次に、フリーランスエンジニアの代表的な職種について詳しく見ていきましょう。
・システムエンジニア
システムエンジニアとは、システムの設計や開発、テストを手掛ける職種のことであり、世間一般では「SE」と呼ばれています。
後ほど紹介するプログラマーよりも上流工程を担当することが多いため、報酬の高い案件を探しやすいです。
・プロンプトエンジニア
プロンプトエンジニアは、AIへの指示やプロンプトの設計および最適化を行うエンジニアのことです。
AIに関する知識や自然言語処理に関する知識など、高度な技術が求められることもあり、現在では人手不足に陥っています。
このようなことから、案件全体の報酬相場が非常に高く、効率的に稼ぐにはもってこいの職種といえます。
・プログラマー
プログラマーは、認知度が非常に高く、ITやWebに関する知識がない方にも知られている職種です。
そんなプログラマーは、コードを書くのが主な仕事であり、プログラミング言語に関する知識が必要です。
フリーランスとして活動する場合、複数の言語に関する知識を持っていた方がクライアントからも信頼されやすく、仕事も進めやすくなります。
・データベースエンジニア
データベースエンジニアは、顧客情報や商品情報など、システムのデータベースを構築する業務を行うエンジニアのことです。
データを整理する能力や、求められている情報を引き出す能力が求められます。
仕事内容が多岐に渡る職種でもあり、報酬の幅もかなり広いです。
ただ、案件数においては他の職種よりも少なくなる傾向にあります。
・サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、システムを運用するための機器の構築や保守業務を行うエンジニアのことです。
非常に高単価案件が多い職種であり、スキルと知識さえあれば効率的に稼げます。
ただ、求められる能力も比較的高く、スキルや経験、知識がないと案件を振ってもらえない可能性が高くなりますので注意してください。
・フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Web制作の現場で活躍するエンジニアのことです。
JavaScriptをはじめとする様々な言語を駆使する必要があり、尚且つ最終的な仕上がりやメンテナンス性を加味して調整する技術も必要になります。
案件数も比較的多く、1案件あたりの単価が100万円を超えることも珍しくありません。
・フリーランスエンジニアのメリット
では次に、フリーランスエンジニアとして活動するメリットについて詳しく見ていきましょう。
・いつでもどこでも仕事ができる
会社員エンジニアとして活動する場合は、雇用契約に縛られるため、決まった曜日あるいは決まった時間に出社もしくは稼働しなければなりません。
しかし、フリーランスの場合は雇用契約ではなく請負契約を結ぶため、いつでもどこでも自由に仕事ができるのです。
自宅はもちろんのこと、カフェや旅行先などでも仕事ができます。
また、早朝や深夜に仕事を進めることもできますので、自由なライフスタイルを実現したいと考えている方にはピッタリの働き方です。
・収入アップを目指せる
フリーランスエンジニアは、給料ではなく報酬を受け取る形になりますので、頑張り次第では月収100万円以上も狙えます。
実際に、フリーランスエンジニアとして独立し、年収1,000万円以上を安定して稼ぎ続けている方もいますので、非常に夢のある働き方といえるのです。
・経費が使えるようになる
会社員として働いている場合、基本的に経費は使えません。
しかし、フリーランスになると経費が使えるようになります。
経費とは、売上を上げるために必要なお金のことであり、
・接待交際費
・備品費
などが挙げられます。
また、家賃や光熱費の一部を経費として計上することも可能ですので、上手に節税対策を行えるようになるのです。
・フリーランスエンジニアになるデメリット
では次に、フリーランスエンジニアになるデメリットについて詳しく見ていきましょう。
・仕事がなければ収入も0になる
フリーランスは非常に魅力的な働き方ですが、同時に大きなリスクを秘めています。
それは、収入が0円になるリスクです。
会社員として働いている場合は、毎月必ず給料を受け取れますが、フリーランスエンジニアには給料という概念が存在しません。
案件がたくさんあれば月収100万円以上も狙えますが、逆に手持ちの案件が1つもない場合は収入が0円になってしまうのです。
・雑務が増える
フリーランスエンジニアは、一人社長という立ち位置になります。
そのため、年に1回確定申告を行って所得を確定させなければなりません。
確定申告を行うためには、日々の売上や経費などを記帳する必要があり、コア業務以外の雑務が一気に増えてしまうのです。
実際に、
「雑務が多すぎてコア業務に集中できない・・・」
と悩んでいるフリーランスエンジニアも多くいますので、時間の使い方を工夫していかなければなりません。
・自堕落になりがち
フリーランスエンジニアは、全てにおいて自由です。
自由であることがフリーランスエンジニアにとっての大きなメリットになるのですが、時として自由であることがデメリットになってしまうこともあります。
というのも、フリーランスエンジニアには出社日や出勤時間が存在せず、納期にさえ間に合えばどのタイミングで仕事をしても問題ありません。
このようなことから、自堕落な生活になってしまうこともあるのです。
「明日でいいか」
「後でやろう」
このような考えは、フリーランスエンジニアとしての成長を止めてしまうため、自己管理が苦手な方には向いていない働き方といえます。
・フリーランスエンジニアになるためのステップ
では次に、フリーランスエンジニアになるための4ステップを紹介していきます。
ステップ1:スキルと経験を身につける
フリーランスエンジニアになるためには、ひとまずスキルと経験を身につけることが大切です。
会社員として働く場合「未経験OK」「未経験歓迎」と記載している企業に応募すれば、未経験からでもエンジニアデビューできます。
ただ、フリーランスは「即戦力」になることが前提ですので、未経験だと相手にもしてもらえません。
そのため、まずは会社に所属してエンジニアとしての経験を積むところから始めましょう。
ステップ2:副業として案件を受注する
会社員エンジニアとして活動し、ある程度知識とスキルが身についたとしても、独立するにはまだ早いです。
先ほども解説したように、フリーランスには収入が0になるというリスクがありますので、とにかく慎重に行動していかなければなりません。
できるだけリスクを抑えて挑戦したいなら、会社員エンジニアを続けながら、副業として案件を請け負うのがおすすめです。
そうすることによって、収入が0になるリスクを排除したうえで、実績と経験を積めるようになります。
ステップ3:ポートフォリオを作成する
フリーランスエンジニアとして活動するためには、クライアントからの信頼を獲得する必要があります。
ただ、言葉で「こんな経験があります」「こんなことができます」といっても、中々信用してもらえません。
そこで役立つのが、ポートフォリオです。
ポートフォリオとは、自らの制作物や価格帯、対応日時や支払い方法などを明記したメニュー表のようなものであり、質の高いポートフォリオを作成することによってクライアントからの信頼を獲得しやすくなります。
エンジニアを含め、フリーランスにとってポートフォリオは非常に重要な要素となりますので、時間をかけて丁寧に作り込み、日々更新を行っていきましょう。
ステップ4:本格的に活動をスタートする
エンジニアとしての経験を積み、ポートフォリオが完成したら、いよいよフリーランスエンジニアとして活動をスタートしましょう。
副業時代に培った実績や人脈を駆使して、これまで以上に積極的に営業を行い、案件獲得に向けて努力を積み上げていくことが大切です。
フリーランスになった瞬間に保証が一切なくなりますので、現状に満足することなく日々努力を積み上げていかなければなりません。
・フリーランスエンジニアはどうやって仕事を探せばいい?
では最後に、フリーランスエンジニアはどうやって仕事を探せばいいのかということについて詳しく解説していきます。
・フリーランスエージェントを活用する
フリーランスエンジニアの仕事獲得ツールとしておすすめなのが、フリーランスエージェントです。
フリーランスエージェントは、フリーランス人材を求めている企業とフリーランスを繋げるサービスであり、高単価案件を多く保有しています。
上手に活用すれば、月収100万円も夢ではありません。
ただ、フリーランスエージェントが保有している案件は、求められるスキルレベルや知識レベルが比較的高く、ある程度の能力を持っていないと受注に繋がらないケースもありますので注意が必要です。
・クラウドソーシングを活用する
気軽に案件を探したい方には、クラウドソーシングもおすすめです。
クラウドソーシングは、フリーランスエージェント同様、仕事をしたい人と依頼したい人を繋げるサービスです。
エージェントとの大きな違いは、担当者がつくかどうかです。
エージェントを利用した場合、担当者がつくことがほとんどですが、クラウドソーシングの場合は担当者がつきません。
したがって、自ら案件を取りに行く必要があります。
また、クラウドソーシングには比較的低単価の案件も転がっていますので、受ける案件と断る案件の基準を設けておくことが大切です。
・SNSを活用する
近年では、SNSを活用して営業しているフリーランスエンジニアも増えてきました。
エンジニアアカウントを作り、自分の経歴やポートフォリオ、仕事に対する熱意などを発信していくことによって、発注者の目に留まりやすくなり、案件のスカウトを受けられる可能性が高くなります。
ただ、SNSで案件を見つける場合は、当事者間でのやり取りになりますので、トラブルを避けるためにも契約書を作成しておかなければなりません。
・知人や友人から仕事を紹介してもらう
独立して間もない頃は、営業方法が良くわからないと思います。
そんな時は、友人や知人に案件を紹介してもらうのがおすすめです。
ただし、エンジニア案件を持っている知人や友人がいなければこの方法は使えません。
また、知人や友人に案件を紹介してもらうメリットもたくさんあるのですが、トラブルに発展するとプライベートにおける関係性が崩れてしまうこともありますので、慎重に進めていくことが大切です。
・まとめ
フリーランスエンジニアは、近年注目を集めている働き方であり、自由なライフスタイルを実現したい方にはピッタリといえます。
ただ、フリーランスという働き方にはメリットや魅力だけでなく、デメリットやリスクも存在していますので、慎重に挑戦していかなければなりません。
フリーランスエンジニアに興味を持っている方は、後悔や失敗を防ぐためにも、今回紹介したことを参考にしながら少しずつフリーランスになるための準備を行っていきましょう。